着物のある暮らし

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着物を着るということ

着物は内面の美しさを引出し、
さらに磨いてくれるということ。

きものって怖いなと思うことがあるんです。それは、着ている人の暮らしぶりや生き方が自然に出てきてしまうことです。洋服は一流のカッティング、洗練されたデザインの服を着ればそれなりに美しく見えますが、きものはお金をかけても、内面が磨かれていないと美しく着こなせない。これは本人が全然意識していないところで出てしまうものなので、きものを着るポイントのひとつとして自分自身の魂を磨くということはとても大事だと思います。
それには、いろいろな教養を身につけることももちろん大切ですが、きものを着るそのことが、実は自然と魂を磨くことにつながるようになっています。
日本人の美徳といわれる忍耐強さや奥ゆかしさ、ゆずり合う心、支えあう優しさといったものだって、きものを着る日本人だからこそ生まれたもの。きものを着ていると言葉遣いが丁寧になる。言葉遣いが丁寧になるとしぐさにも気を遣い優しくなる。そうすると周りから大切にされるようになる。周りから優しくされると自分も優しくなれるし、気持ちが落ち着いて、周りがよく見えてくるんですね。こうしたこともきものが教えてくれるわけです。ですから、きものを着ているうちに、自然と言葉やしぐさが美しくなって内面も磨かれていくんですよ。だから自分磨きのひとつとしても、ぜひきものを着てもらいたいですね。

着物には、着る人には優しく、
美しく見える工夫がたくさん。
着物を着たら「少し控えめ」が優雅に見せるコツ

きものは、着る人、特に女性が着心地よく感じられるよう作られています。
人が快適に感じる衣服内温度はだいたい31度前後で、湿度は50%前後だそうです。きものは、袖口、身八つ口、裾、衿、ふりなどによって風通し良く作られており、ちょうど人が快適と感じる湿度を保ち、温かく保温をしてくれています。
でもこれは素材が天然ものでないとダメなのです。
湿気が多い夏の暑い盛りは麻がよいですが、それ以外の季節でしたら絹が最高です。
絹にはそれ自体に浄化力や消臭作用がありますし、弾力があるのでしわになっても元に戻る力があります。下着は、素肌に直接触れるものですから、なおさら絹が良いですね。
昔、女性がきものの下につける下着として、湯文字(ゆもじ)という腰布が使われていましたが、湯文字は骨盤をしっかりと固定し、子宮を冷やさないという目的もあったようです。またお腹をすっきりと引き締め、ヒップをキュッと引き上げるので、きもの姿を美しく見せてくれるんです。着崩れもしにくくなります。
また、湯文字は、ひと昔前まで紅花で赤く染めたものが多かったのです。今では赤い色には血流を良くし、活気を与える効果があることをご存知の方は多いと思いますが、昔の人はこのことをちゃんとわかっていたんですね。

きものは、着ているだけで注目度がアップするもの。つまり女性にとっては自分を輝かせるチャンスです。きものを着たときに美しく見せるコツは、まず背筋を伸ばして姿勢を正すこと。首を少し伸ばすだけでも若々しく見えます。
姿勢がよくなると、おへその少し下あたりにある丹田(たんでん)に力が入ってきて、気力が充実し、あわてなくなります。そして、何事も少し控えめにしておくのがポイント。
控えめにすることで周囲がよく見え、場の雰囲気が理解できます。
するとそれだけで優雅な振る舞いに見えますし、周りからも好ましく思われる、そんな「良い気」の循環の中に身をおくことができます。これこそきものの効果。少し緊張感を保ちつつ、自分が主役という感覚で過ごすのがよいと思いますね。

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